2010年10月22日金曜日

Mabadiliko ya Rangi ya Nyama:肉の変色

やってしまった。

触ってしまった。
触った瞬間、「あっ、やってしまった」と凍りついた後、燃えるような痛みが左目をずんずんずんと襲った。

昼寝をして、眠気眼を擦ってしまったのだ。
昼食のペペロンチーノの材料にPilipili Kali(唐辛子)を使ったことも忘れて。

先日、第一子がめでたく誕生した甲斐くん!ほんまおめでと~!!!ほんまにめでたい!!!
あなたが留学中に唐辛子を触った手でコンタクトを外し、真っ赤っかの目で、大粒の涙を流しながら私の部屋に駆け込んできたとき、きっと私は腹を抱えて笑っていなかったでしょうか?

あなたはあの時、こんな燃えるような苦痛を味わっていたのですね。笑い事やないね、この激痛。今、あの時のあなたの痛みが理解できた気がします。今さらやけど、あの時はすんません。

もう一つやってしまった事がある。
お肉が痛むとグレーっぽくなるのは日本でも見た事はある。
日本のお肉屋さんが、古くなった肉に魔法の白い粉をかけて変色を防げぎ、賞味期限を偽っていた事件が何年か前に話題になったのを覚えている。

先週、市場の帰りにいつも行くお肉屋さんで250gの牛肉を購入。
冷蔵庫のない私は肉は買ったその日に調理する事にしている。しかし、その日は家に帰ったのが20時。料理が面倒くさくて、夕食は簡単に済ませた。肉は買った袋のまま放置。

次の夕方、家に帰ると台所から異臭が。発生源はもちろん肉の袋。恐る恐る開けて見ると、今まで見たこともない色の牛肉がそこに横たわっていた。何とも言えない光沢を伴った”緑色”。

こんな色の肉、初めて見た。
泣く泣くこの牛肉は廃棄。

今週は失敗から学び、買ったその日に調理することに。
正午に買い夕方に調理を開始。

「買ってその日はさすがにいけるやろ」と思い袋を開封。

なんかちょっと臭い。なんかちょっと緑っぽい。でも先週よりはまし。

今週もここで諦めるのもなんか悔しいから、オリーブオイル、塩コショウで絡めて、ニンニクとPilipili Kaliと玉ねぎで軽く炒めて、シチューの中に放り込んだ。場合によってはシチューそのものをだめにする可能性もあるこの決断。過去にも同様の経験あり。
結果は普通に食べれた。普段と変わらず美味しかった。

日本では何にでもパッケージに表記されている賞味期限。
賞味期限が1日でも過ぎると廃棄。そんな人も少なくない。

ここでは自分の視覚、嗅覚、味覚、触覚だけが頼り。
だって賞味期限内のパンだって買った次の日カビてる事もあるし。

しかもこっちは賞味期限の変わりに”Sell By ○月○日”(○月○日までに売りましょう!)やし。

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