2011年2月25日金曜日

WamumuをSport-ActiveなSchoolへ

 と題したプロジェクトを同僚と開始しようという話になった。

きっかけは本日行われたMwea地区の学校(primary level。日本で言うと小中レベル。)対抗スポーツ大会前の練習中。

サッカー、バレー、ハンドボール&ネットボールの試合が行われ、ワムム更生学校を含む4校が参加し、ワムムはネットボール以外に出場し、全ての競技で勝利した。といっても他の学校の生徒の年齢は12~15歳ぐらい。ワムムの選手は14~18歳。中学校の大会に高校生が混じっているようなもので、体の大きさもひと回りもふた回りも違うかった。

現在、ワムムには116名の生徒が在籍しているにもかかわらず、まともに使えるボールはサッカーボール1個&バレーボール1個のみ。
月、水、土&日のGameの時間も、限られた生徒しかプレイできず、他の50%ぐらいの生徒は参加したくても参加できない状態が続いたいた。

しかし、今回の大会があるという事で急遽(大会の1週間前)にハンドボールのコートを生徒と作る事となった。

すると、今までスポーツに全然関心のなさそうだった生徒が実はすごく良い選手である事が判明した。今までGameの時間、椅子に座り生徒を眺めていた先生もGameに参加し、指導をする光景が見られた。

みんな、今までやらんかった訳ではなく、やりたくても設備がなくてやれなかったのだ。

これを機に、他の競技のコートも作り、Gameの時間には生徒の90%以上は何かのスポーツに参加できる環境を作らん?と、同僚の一人とこんな話になった。

「ただコート作って、子どもにゲームだけさせておくのもあれやし、担当の先生を作って、練習メニューノートとかも作って、最終的には生徒が自分で練習メニューを組み立てられる様にせぇへん?」と提案してみると、複数のスタッフから賛同も得られた。

ので、バレーコートの増加、バスケット、ネットボールのコートの新設する計画を立てることに。”陸の孤島”と巷のJOCVに呼ばれているワムム更生学校だが、幸い、敷地だけはやたらと広い。

先生&生徒とコートを作り、ゴールを作り、あとはボールの確保。
ボールはそこらへんの適当な店で安物を買うと、1週間もしないうちにパンクし使えなくなるという事は簡単に予想されるので、高くてもしっかりしたものを買いたい。

以前からボールの少なさには頭を悩まされていたので、この機会にJICAの現地業務費を利用し、申請してみる。

4月の学期休みからコート作りを開始し、来学期に先生&生徒の振り分けをする計画を同僚と立て、まずはマネージャーに提出してみようと思う。

サッカーや朝練の生徒だけでなく、やはりワムムの生徒全員に(好きな)スポーツが出来る機会を多く提供できる環境づくりに向けての第一歩が踏み出せそうだ。

Wamumu ”Sports-Active” Rehabilitation School Project

2011年2月24日木曜日

Wapakaji rangi:ワムムの塗装工

つい最近、ワムムの我が家の全ての窓の外側にも鉄格子(グリル)が設置され、さらに寝室の扉は木製から鉄製のものに付け替えられた。

24時間アスカリ(警備スタッフ、夜間は銃を携帯。)が常駐、警察の派出所的なものもあり、家の周りは金網で囲まれてる我が家。もともと安全面に関して文句はなかったが、JICAの方針で全JOCVの住居の安全強化が行われる事となった。

グリル&鉄扉の設置は完了したが、塗装が未完了のままだったが、ついに本日、塗装が開始された。

wapakaji rangi(塗装工)はsign writingの職業訓練のクラスの選ばれし4名の生徒たち。

今日と明日にかけて、窓と扉の色を塗ってくれる。

店先の看板など、手描きのものがほとんどのケニア。
ブロックづくりの家などの仕上げももちろん手塗り。

リリース後、彼らが立派な塗装工となる可能性も低くはない。
3人の生徒。中央左はセキュリティースタッフ。


寝室の鉄扉。これからこれが水色に塗られます。

2011年2月19日土曜日

Wikiendi@Wamumu:ワムムでの週末

1月、2月のスケジュール帳を見てみると、任地のワムムで過ごした週末は1月第3週のみ。それ以外はJOCVの委員会、新JOCVの歓迎会、歯医者などでずっとナイロビに上がっていた。

ナイロビで過ごす週末は楽しい。それぞれ人生経験が異なるJOCV。そんな人たちと交流、情報交換するのは楽しいし、非常に勉強になる。
食べ物も美味しいし。日本食もあれば、中華もあれば焼肉もあればイタリアンもあれば、インドカレーもあり、選び放題。

でも任地で週末を過ごす事も非常に大事。
週末の生徒たちは午前中の早い段階で仕事を終わらせ、15時からのGameの時間まではフリー。この時間は子どもらと交流する貴重な時間。会話を通じて、生徒のことを良く知れるし、生徒との距離もより一層縮まる。
大人である私(少なくとも彼らより)、外国人である私と話すだけであるが、Children Officerでもある副マネージャーに言わせると、これも立派なGuidanceの役割を果しているらしい。

そんな任地での過ごす週末には難儀なことが1つ。それは洗濯

ナイロビのJOCVが宿泊するドミトリーには二層式洗濯機がある。
なので上京する際は一週間の洗濯物をまとめて持って行って洗う。

任地にもちろん洗濯機なんてない。もちろん桶で手洗い。
一週間分の洗濯は水汲みも含め少なくても2時間はかかる。
指の節と節を強くこすりつけ合いながら洗うので洗濯後に皮が向けている事も。

日本にいる頃は、洗濯機でする洗濯すら面倒くさいと感じていたのに。それがどんだけ罰当たりな事であったか、と今思う。

さて、今からちゃちゃっと洗濯して、学校に行こう。

朝練する子どもたち
 

2011年2月16日水曜日

Group Gymnastics:組立体操

ここ2日間、共同の水汲み場の蛇口から水が出ていないワムム。
ついにストックしていた水も尽きてしまった。月曜から連日スコールのような夕立があったのに、でも水がないという皮肉な状況です。まぁ明日には戻るでしょう。

そんなワムムで今学期は組立体操を始めました。
肩倒立、V字バランス、ブリッジなどの個人技から入り、今はサボテン、飛行機、花、山、タワーなどのチーム技の練習中。

自己主張が強く、個人主義な子ども達がちゃんと協力し合いながら技を決める事が目的。

普通に技をさせると”お前ちゃんとやれや~!””いや、お前がちゃんとやってへんから、できへんのやろ~!”と言い合いになるのがオチ。なので、非常に負けず嫌い、写真大好きな子ども達の性格を利用し、競争の要素を取り入れながら何とか進めてます。

でも技が決まった時の子どもらの笑顔はほんまに素敵。


2チームに分かれて、技のキレを見せ合いっこ。

”サボテン”










飛行機


タワー


Mos-Kill ~害虫駆除のお供~

今日は効果絶大の害虫駆除アイテムのご紹介。

海外、特に暑い国に来て厄介なのが、虫。

何気なしに放置してしまった食料が、気づいたらアリだらけ。
朝起きて電気をつけると"カサカサカサッ”と素早く身を隠す日本のものよりも若干大きなゴキブリたち。

JOCVや各国を旅して回った人なら一度は経験したはず。

ここケニアでもアリやゴキブリは悩みの種。
しかし、ワムムの我が家はほぼ害虫フリー。

なぜならこれを使っているから。
その名は”Mos-Kill”



こんな感じで気になる所に”Mos-Kill"の白い粉をひと撒きするだけ。
さっきまで家の中に行列を作っていたアリたちもたちまち退散。
その即効性、持続性はかなりのもの。

こないだ、不運にもこの粉に誤って着地したコオロギを目撃。
彼は粉の上に着地した後、一度も自慢の脚力を使うことなく、ものの2分で息絶えていきました。

効き目は約1ヶ月。小さな子どもがよく来るお宅の方はご注意を。玄関先で遊んでたりすると、ベタベタ触っちゃうので。

2011年2月10日木曜日

Nilikuwa Nimepotea:迷子でした。

ケニアに来て7ヶ月が経ちました。2回目の学期も早くも半分にさしかかろうとしています。

今学期も毎朝の朝練、体育の授業、午後のサッカー、野球とそれなりに活動してました。それなりにルーティンができ、安定してきた感もありましたが、甘かった。

ある日ふと思ったのが、「今やってることって、全部自分一人でしかしてへんやん!このまま自分が帰国すると、今やってる事は何も継続されへんやないか!?」と。

確かに今、ワムムにいる子ども達に全力を尽くすこと。これは最重要項目。しかし、2012年に控えるケニア大統領選挙の関係で、私の後任が来ない可能性が高いのも事実。

そうなると、ワムム更生学校の体育の授業は指導者がいなくなり、私の前任者を含むJICAボランティアを受け入れる前の状況に逆戻りするのではないのか?

「ほんまにこのままでええのか?俺の活動はどこに向かえば良いのか?」と方向性を見失い、模索していた今日この頃でした。

ただでさえ事業仕分けで”青年海外協力隊(JOCV)”の在り方が問われ、ボランティア事業の予算が削られている昨今。このまま単発だけの活動していたら、蓮舫さんに「あなたがケニアに行って本当に役に立ったの?」と激しく問い質された時に、自信を持って「はい!」と答えられないだろう。

そんなこんなで悶々としていましたが、考えているうちに、ゆっくりと活動の大まかな方向性が見えてきた気がする。

①自分が帰国してからも体育、サッカーの指導が出来る体制作り。
②スタッフの5S意識改革。(書類の整理整頓を主に。)
③日本の学校との文化交流。

先ずはこれから取り組んでいこうかと。

まぁ、色々やってるうちにまた別のことも見えてくるやろう。
悶々と考えてるだけでは見えるもんも見えてこんしね。

2011年2月7日月曜日

親知らず抜歯 in Kenya

親知らず。抜いてきました、ケニアで!

「私が日本で抜いたときはすごく痛かったよ~。」
「もう顔がパンパンに腫れて、2日間は食べれんかった~。」
「ケニアで親知らずを?しかも全身麻酔?ちゃんと起きてこれるん?」
などなど、手術の前日に経験者の方々から、不安を煽る大変参考になるご意見、お言葉を頂きましたが、無事に起きてこられました。

朝7時00分、ナイロビ病院到着。色々書類に記入し、病室へ。
Nurse:"Take your all clothes off and wear this robe."
Me    :"you mean my boxer, too?"
Nurse:"I said ALL!!"
と若干怒られ気味で、手術着に着替え手術室へ。

7時30分。
手術台に寝かされ、さっそく麻酔の注射。
”はい、ぎゅっと左手を握ってみて下さい。”。。。ブスッ!
刺された瞬間とともに激痛が走る。どうやら手の甲の細い血管に針を入れたようだ。

。。。ブスッ!

”えっ、2本も?ちょっと痛いですけど?”と思ってるうちに

。。。ブスッ!

結局、手の甲に2度打つが失敗。最後は手首の静脈に入った模様。

肘の内側に太く浮き出ている血管ではなく、手の甲、手首の細っい血管にわざわざ刺すのが、こちらのスタイルらしい。

そんな私を尻目に”Have a good sleep!”と笑顔で言ってくれるインド人のドクター。その瞬間、左手からす~っと無感覚の波が肩に向かって押し寄せ、胸と鼻まで広がった時点で意識がなくなった。

手術終了後、看護師に起こされる。
”Saa ngapi?(今何時?)”と聞いてみるが、まだ麻酔が抜けず、呂律の回らない酔っ払いみたいにしか話せなかった。9時00分だった。

また眠りに落ち、次に目が覚めたときには昼の12時を回っていた。薬をもらい、付添い人として来て頂いたJICAの健康調整員の車で、ドミトリーまで送ってもらった。

手術中、気管挿管されていたのか、喉が痛く、うまく物が飲み込めない。しかし抜かれた箇所に痛みはほとんどなく、少し腫れてるぐらい。

ドクターに”2日はソフトフードだけしか食べられへんね。刺激物&お酒はあかんで!”と言われたけど、夜は同期隊員と近所の中華料理屋で海鮮鍋を食べ、日曜には英国大使館チームv.s.日本人チームのがちんこサッカーをし、その後、専門家の方にお昼をご馳走になり、ビールまで頂いてしまいました。
ってな感じで、親知らずの術後とは思えない程、痛みも腫れもない感じ。今思えば、手首への注射が一番痛かった。

今回抜いたのは左下の親知らずとその上の奥歯の計2本。

親知らずは横向きに生えていたにも関わらず、きれいな形で抜かれてました。

アフリカの病院ってだけで、ちょっと心配やったけど、全然いけました。

歯の治療費も入ってる保険でカバーされるし、ケニアにいる皆さん、どうせ帰国してから抜こうと考えているなら、今が親知らずの抜き時かもしれません。

2011年2月1日火曜日

School Party

先週の金曜、我、ワムム更生学校マネージャー主催の年に一度のSchool Partyがあった。参加費無料。ケニアの素敵料理、5ドリンク券つきのこのパーティー。

ワムムのスタッフ、更生学校に関係のある団体の代表者&その配偶者or恋人or友達一人が招待されるこのパーティー。場所はこの地域で一番いかしてるレストラン。

19時開始予定でしたが、当然のように9/10の参加者が遅刻。1時間30分遅れで開始。

食事と自己紹介が終わると、そこからは制限時間なしのダンスィングタイム!

陽気な性格のわりに、意外と恥ずかしがり屋のケニア人。
始めは誰も席を立って踊る人は少なかった。でもそこは音楽と踊りを愛するケニア人。1時間後には若いスタッフも60歳近いスタッフも一緒に踊る、踊る、踊る。結局家路に着いたのは午前3時。ほんまみんな元気です。

最近流行ってる、ちょっとイカした曲よりも、何よりもフロアが盛り上がるのは、キクユ族のキクユソング。全く何を歌ってるか分からんし、説明してくれても、みんな酔っ払って早口で何言ってくれてるか分からんかったけど、楽しかった。

年代、性別、役職、一切気にせず職場の同僚と一緒に、楽しめるケニアも素敵。
マネージャーと奥さん

副マネージャーと旦那さん。

決して切ないわけではないです。ケニア人のポーズィング。

会場はキクユソングのオンパレード。

私もキクユダンスにトライ。

Wisdom Tooth:親知らず

訂正:先日の投稿で「大工さんたち」を"wahundi"と訳しましたが、正しくは"fundi"。複数形も"fundi"。スワヒリ語を勉強している皆様、失礼しました~。しかし、ケニアで話されているスワヒリ語はかなり簡略化され、英語が混ぜ合わされ、スワヒリ語って呼ぶよりこれはもはやケニア語と呼んだほうがしっくりくる今日この頃。

Anyway, 年始早々、親知らずの歯が疼きだし、ついに今週末、首都ナイロビの歯医者さんで抜く予約をしてきました。

この歯医者さん(ナイロビ病院というとても大きな総合病院の中にある)はインド人のおばちゃんが先生で、設備とか、清潔さも日本とあまり大差ない印象。受付のケニア人のおばちゃんの対応もテキパキしてて好印象やし、この歯医者で親知らずを4本抜いたという隊員さんもおるし、まぁ心配ないでしょう。

どんなに最新の設備、よく訓練されたスタッフがいても、やっぱりここはケニアです。

待合室の雑誌の散らかりっぷりと、受付のデスクの引き出しの中の散らかりっぷりには脱帽。

”領収書の紙と封筒探すのにそんなに何個も引き出し開ける必要ある?”と思わずつっこみそうになりました。まぁこれはケニアで活動されてる方々なら分かるはず。私の同僚の引き出しもどえらいことになってます。ケニア人に6S1つ、「整頓」の精神を伝授するのもありかも。

まぁとりあえず、今週末、親知らず抜いてきます。
Wish me luck. Asante.