家族に「ケニアに行く事になった。」と打ち明けた去年の夏のある日、母が生年月日と自分の名前を丁寧にここに書きなさいと一枚の紙を差し出してきた。
何のこっちゃと思いながらも、言われるがままに、できるだけ丁寧に書いた。
そして年が明けた正月のある日、母が小さな紙袋をくれた。
その中には白、緑、黄色、透明の石が美しく並べられた数珠が入っていた。
聞くと、夏に私が書いた生年月日と名前の紙をお寺に持っていき、そこのお寺さんが生年月日、名前と字体を見て一つずつ石を選び作ってくれたそうだ。その日以来ずっと左手に身につけている。
うちの家族はみんなこの数珠を持っており、それぞれ石の色は違う。
数珠などが切れる時、それはその持ち主を良からぬものから守るために身代わりとなってくれた時らしい。
今日もいつものように4時50分に起床、朝食を取っり、5時30分になってぼちぼち家を出ようかと、これまたいつものように数珠をはめようとした瞬間、
パンッ!ぽろぽろぽろぽろぽろぉ~
紐が切れ、数珠の石が先日買ったばかりのカーペットの上に飛び散った!
一体、何から俺の身を守ってくれたのだろうか?
すごく気になる。
石を一つ一つ拾い集め、約5分出発が遅れた。
この5分が自分の人生を分ける5分だったのだろうか?
あのまま出発してたら、最近ワムムでも頻繁に目撃されている5m強の大蛇に飲み込まれてたいたのかもしれない。
あのまま出発していたら、たまたまとうもろこし泥棒をしていたやつにパンガ(畑仕事、穴掘り、枝切り、何にでも使える万能鎌。)で襲われていたのかもしれない。
何にしろ、今まで守ってくれてありがとう。
石はきちっと集めてカバンのポッケに入れておきます。
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