”OPEN DAY”と呼ばれるこの日は、生徒の家族、この地域の児童関連の仕事をしているオフィスのお偉いさん達を招待して、生徒の更生具合をお披露目する生徒にとっても、学校にとっても大事な日。と同時に3年間の更生期間を終了した生徒たちがワムムを卒業し、自分の家に帰っていく日。今年のこの時期に135名中42名が卒業していく。
久しぶりに家族に会えるという事で、生徒たちは2週間ぐらい前からそわっそわ、そわっそわ。
かなり大き目の10代後半の生徒ばかりですが、両親や兄姉弟妹の前ではかわいい子どもの顔になってました。
当日は子ども達の歌、詩の朗読などの出し物があったり、今年1年いろんな分野で頑張った生徒がみんなの前で発表&表彰があったり。
・アカデミッククラス成績上位者。
・職業訓練クラスの成績上位者。(ベーカリー、大工、配管、メカニック、ペインティング)
・上記職業訓練のNational Trade Test(全国技能検定試験)合格者の表彰。
・今年一番○○を頑張ったで賞。
-勉強部門
-スポーツ部門
-身だしなみ部門
-更生部門
-クラブ部門
-奉仕活動部門
-色んな事に挑戦した部門
-総合部門
そして、職業訓練のワークショップの成果物の展示会&販売会も開かれた。
ベーカリーの展示。
ワムムのベーカリーのケーキはそこらの店で買うケーキより数段おいしい。この日は飛ぶようにケーキが売れたようです。
ペインティングの展示。
道端の看板や広告など手描きが主流のケニア。近い将来、彼らが描いた広告を見る日が来るかも。
カーペントリー(大工)の展示。
ケニアのどこの町に行っても大工のワークショップを見かけるので、このクラスも将来の職探しに有利になるはず。
プランビング(配管)の展示。
1年間の研修で学校を離れていた担当の先生が復帰し、今年から再開されたクラス。
ケニアの職場は休職して、学校などに通うことがごく普通に行われるオープンな雰囲気。休職中はもちろん給料も支払われる。でも、先生不在の場合は、代わりの先生を立てず、その授業が当たり前かのように完全に閉鎖されてしまう。さすがケニア。
ビーズ製作の展示。
これは職業訓練クラスではないが、こんな商品もお土産屋さんでよく見かける。
農作物の展示。
畑の耕し、種まき、雑草抜き、水撒き、収穫が全て生徒たちの手で行われている。
スクマ(ケール)、豆、とうもろこし、インゲン豆、トマトなどなど。
歌と踊りを披露する”FAN BOYZ”
この日の為に作られたスタッフお揃いのポロシャツ。
WRS:Wamumu Rehabilitation School
モットー:Always Improving
学業と職業訓練をそれぞれ表した校章。
WAMUMU REHABILITATION SCHOOL
"Our Children, Our Priority"
「子どもが最優先!」
更生学校にいる間は、この先生たちが親代わりである。
来賓席。
北はトゥルカナ、南はモンバサ、ラム、
西はキスム、東は。。。
とにかくケニア全国各地から、遠路はるばるワムムまでよくお越しくださいました。
Shairi(ポエム)を朗読する生徒。
彼のポエムの世界に魅了され、親御さんからの御ひねりが襟元に次々と足されていった。
青少年を対象に活動しているNGOの人たちの劇。台詞のぐだぐだ感を頑張ってカバーしながら演じきってくれました!笑
おじぃちゃんと2ショット。
近所の教会の牧師さん。上は20歳、下は6ヶ月、15人の子どもを持つ、色んな意味でとても元気なおじいさん。
卒業していく子どもたちと残る子どもたち。
親と一緒に家に帰れる子もいれば、捕まって依頼家族と連絡が取れていない子も数名いる。そんな子は、引き取ってくれる親類などが見つかるまで帰られない。
笑顔で去っていった子どもたち。更生学校に入る前は泥棒だったり、ストリートチルドレンだったり、登校拒否だったりしてた子どもたち。
しかし、それは必ずしも彼らが好きで選んだ道ではない。親がいなかったり、経済的に貧しい家庭環境だったり、様々な要因があり彼らはワムム更生学校に来た。
卒業し、家に帰ってもその厳しい環境が変わっている訳ではない。進学や就職ができるという保障もない。でも、ワムムで学び、たくさんの仲間たちを作ったこの子たちなら必ず元気に笑顔で大きく成長してくれるだろう!
Winners Never Quit. Quitters Never Win.
もう会えることはないかもせんけど、また会う日まで頑張れよ、ワムムボーイズ!!!