ケニアには”Harambee”という言葉がある。
意味は「せぇ~のっ!!」とか「よぉっこいしょ!」とかの掛け声。そこから派生して”みんなで助け合い”といった意味合いで使われる事が多い。ケニアの国章☆の下にもこの言葉が刻まれている。
その昔、ケニアから隣国ウガンダまで通じる鉄道を建設中、作業者達が”harambee, harambee”と掛け声をかけながら気持ちをひとつにして協力し合ってい重たいレールを運んでいたような。この一致団結して様子を見ていた初代ケニア大統領Jomo Kenyattaがこれをケニア国に比喩し、国章に取り入れたとか。
この精神はケニアの色々なところに生きている。
(まぁ活かされてない点も多々見られますが、その話は置いといて。。。)
例えば高校。National(県立), Province(州立), District(区立), Private(私立)と別に”Harambee”という区分がある。これは経済的に豊かでない学生達をその地域の人たちが少しずつ寄付をし、学費を助けている学校のことである。
ワムムの日常生活にもこの”Harambee”はある。主に冠婚葬祭。
例えば”同僚の息子が入院した!さぁ、みんなで少し看破しましょう!”的な。
今回の東日本大震災。ケニアから遠く離れた私の母国で何が起きているのかワムムのスタッフ、生徒にも知ってもらいたくて、被災地の現状、日本でなぜ地震が多いのか、津波がなぜ起きるのか、原発ってHIROSHIMA, NAGASAKIで有名な原爆とは違うんだよ、とかを写真や画像を使いながら説明した。
スタッフも子ども達も真剣な面持ちで、私の拙いスワヒリ語とジェスチャーと板書に耳を傾けてくれた。
そしてJICAが義捐金の窓口をしている事を話すと、毎朝のスタッフミーティングで”是非ワムムのスタッフからも出そう。”と提案してくれ、多くのスタッフから募金と”ガンバレ日本!復興の日は絶対に来る!”などの言葉を頂いた。
彼らの気持ちが被災地で電気となり、食料となり、物資となり、厳しい環境で避難生活を送られている人々に少しでも温かさとなって伝わればなと思う。
ケニアにいる日本人の中でもTシャツ(デザインは同期のガッツ隊員)、メッセージ、募金やら色々プロジェクトが動いている。
ケニアだけじゃなく世界各国で活躍している協力隊員や企業の人たちが、それぞれの想いを抱き、色々な人を巻き込み、色んな形で日本を応援しているという話をたくさん聞きます。
隊員の多くは派遣前訓練で福島県の二本松市の色々な方々にお世話になっています。任国から帰ったらまた元気な東北、元気な福島に行きたいと思っている隊員も多いはず!
震災前は「日本という国は国際舞台でいまいちぱっとしてないなぁ」と思うところが多々ありましたが、震災後感じた事は、政府レベルでも民間レベルでも、個人レベルでも日本、そして日本人には味方が、仲間がたくさんいるという事。自分が被災した訳でもないのに、すごく心強く感じたし、励まされました
世界中が今、日本へ”Harambee”してます!
Harambee NIPPON!
この震災で亡くなられた多くの方々のご冥福を祈るとともに、被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く復興の日が来ますように。
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