昨日、任地のMwea地区で開催されたMwea Classic Marathonに参加してきた。同期隊員のたくさんも一緒だ。
二人とも人生初のハーフマラソン。21km。
ワムムボーイズも26名が10kmに参加。
走るコースはMweaの誇る広大な水田地帯。
コース全体は平坦だったけど、残り3kmぐらいず~っと続くゆるやかな坂道が、もうかなりきつかった。
タイム:1時間34分。順位:121位/319人(男子のみ)。
今まで10km以上走った事がなかったので、今回は自分の身体がどこまでもつのかに挑戦する気で臨んだ。
スタートの合図と共に一斉に駆け出す約400人以上のケニア人と日本人2人。みんなスタートからめちゃめちゃ早かった。100mぐらい走り会場を出る時には、自分は後ろから何番?ってな感じだった。
でも21kmの長丁場。焦りは禁物。
一歩ずつ自分のペースを作り、前を行くランナーを追いつく目標として、追いつき、追い抜く。そしてまた前のランナーを目標として追いつき、追い抜く。この作業を5km地点ぐらいまで繰り返す。
この地点まで来ると、前を行くランナーも徐々に手強くなってきて、追いついても追い越せない。最終的には自分のペースよりも少し早く走るケニア人女性に頑張ってついて行くことに決めた。
始めは彼女に遅れないように呼吸と歩みのペースを合わせるのが精一杯だったけど、体が慣れたのか、いつの間にか彼女の早いペースが自分のペースとなっていた。
それでもやる事は変わらない。前のランナーを目標として、でも自分のペースを乱さずに。呼吸と足と腕の振りに意識を置いて走る。
”こんなペースで走ってしまって最後持つのか?”という思いに何度も襲われたが、”やってみんとわからんやん?"と自分に言い聞かせ走った。
10km過ぎあたりで、ケニア人男性が1人加わり、3人で走った。
そして15kmぐらいで広い広い水田地帯を抜け、一般道に出た。
ここからランナー泣かせの最後の上り坂。
ここまで自分より速いペースで来てたので、この時点で、脹脛と太腿の筋肉が限界に近い状態にあることは分かっていた。
今までは平坦なコースだったので惰性と気力でペースは保てていたが、ここからは坂道。同じペースで走るためには、今まで以上に筋力がいる。遅れそうになる私に、2人の”We are almost there.”という声に励まされ、どうにかついて行くが、残り3kmぐらいでペースがどっと落ちた。というか落とさざるを得なかった。
脹脛も太腿も背中も一歩を踏み出す度に”もう無理、無理、無理。攣る、攣る、攣るぅ><”と悲鳴をあげている様だった。
最後の1kmは近所の子どもたちが俺と会場まで伴走してくれて、無事に一度も歩くことなく21kmを完走する事が出来た。
ゴールし立ち止まった瞬間、自分の足が2本の細い棒になってしまったようだった。上手くバランスが取れず、辛うじて立っている状態。駅伝やマラソン選手がゴール後ぶっ倒れる感覚はこういうことかと思った。
21kmは自分が想像していた以上に長くきつい道のりだったけど、走った後の達成感と爽快感は何物にも変えがたい。
しかし、翌日に襲われる筋肉痛は尋常ではないのも確か。
目標を設定し、それを一つずつクリアする
自分の心と体に耳を澄まし、身体と会話をする
自分が思っている自分の能力(100%)の120%の場所で踏ん張る感覚
ペースの落ちてきたランナーも俺に追い抜かれる事で、もう一度息を吹き返したり
それぞれの辛い時間帯に片方が前に出て、相手を無言で鼓舞したり
マラソンは個人競技ではあるが、決して1人では走れない。
そんなスポーツだと思う。ん~なんか人生みたいやな。
やればやるほど、奥が深い。だからしんどくてもまた走ってしまうんだろう。
次はNairobi Marathon!
そして人生初のフルマラソン、42.195kmに挑戦予定。
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